10歳までの矯正
(1期治療)

お子様の健やかな成長を願う保護者の皆様へ。北川歯科医院では、お子様の歯並びや顎の発育に合わせた「1期治療」をご提供しています。

1期治療について

1期治療とは、主に乳歯と永久歯が生えてくる(7〜10歳頃)に行う初期の矯正治療です。
1期治療では、まだ柔軟性のある顎の骨の成長を上手に誘導することで、歯が並ぶスペースを確保したり顎の発育のバランスを整えたりします。また、口呼吸や指しゃぶりなどの口腔習慣を改善し、正しい噛み合わせや口腔機能の発達を目指します。
初期の介入により将来的な歯並びの問題を予防したり、その後の矯正治療(2期治療)を簡単にすることが可能になります。中には、1期治療だけで矯正を完了できるケースもあります。
北川歯科医院では、お子様のための発育状態を詳しく検査し、本当に1期の治療が必要かどうかを考えた上で最適な治療計画をご提案しています。

10歳までの子供の歯並びとは

10歳頃までのお子さまは、乳歯から永久歯への生え変わりが行われる「混合歯列期」にあたります。この時期は、歯並びや噛み合わせが大きく変化する重要な成長の段階です。

混合歯列期の特徴

混合歯列期には、以下のような特徴が見られます。

前歯の交換期(6〜8歳頃)

・下の前歯から永久歯への交換が始まります
・上の前歯は少し遅れて交換されることが多いです
・永久歯が大きいため、一時的に前歯が出てしまったように見えることがあります
・一時的に見た目が気になることがありますが、多くは成長とともに改善します

奥歯の生え変わり(9〜12歳頃)

・最初の大臼歯(6歳臼歯)が生えてきます
・乳歯の奥歯が抜けて小臼歯に交換されます
・歯列の幅や長さが決まる重要な時期です

10歳までに気をつけたい歯並びについて

この時期に以下のような問題が見られる場合は、1期治療の検討が必要かもしれません。
スペース不足の 永久歯は乳歯よりも大きいため、顎のスペースが足りないと歯が重なって生えてきたり、生えてくる場所がなくなったりすることがあります。

交叉咬合(反対咬合)

上の歯が下の歯の内側に噛み合った状態で、顎を放置すると成長に悪影響を及ぼすことが懸念されます。

開咬

上下の前歯が噛み合わず、隙間が空いている状態です。

過蓋咬合(ディープバイト)

上の前歯が下の前歯を深く被さる状態で、下の歯が上の歯茎を守ることがあります。

口腔習慣の問題について

口呼吸、指しゃぶり、舌の癖などは、歯並びや顎の発育に悪影響を与える可能性があります。これらの習慣は、早期に改善することが大切です。

北川歯科医院では、これらの問題を早期に発見し、適切な時期に適切な治療を開始することで、お子様の健やかな口腔の育成をサポートしています。

1期治療で期待できる効果

1期治療では、お子様の成長を活用することで以下のような効果が期待できます。

顎のスペースの確保と拡大

顎が小さく永久歯が並ぶスペースが不足している場合、拡大装置を使って顎の幅を広げることができます。 特に上顎は、中央の縫合線(正中口蓋縫合)がまだ癒合していない時期であれば、比較的容易に拡大することができます。
これにより、次のような効果が期待できます。
・永久歯が正しく並ぶためのスペースの確保
・歯の抜歯を避けられる可能性の向上
・上顎の拡大による鼻腔の拡大(鼻呼吸の改善効果)
・舌の正しい設置のためのスペースの確保

顎の成長のバランス調整

上顎と下顎の成長のバランスが悪い場合、機能的な装置を用いてその成長をガイドすることができます。例えば、下顎が前に出ている場合(受け口)は、上顎の前方成長を邪魔したり、下顎の過成長を阻害したりする可能性があります。
反対に、上顎が過剰に前方にある場合(出歯)は、上顎の前方の成長を抑え、下顎の成長を伸ばすことで、顔のバランスを整えることができます。

口腔習慣の改善

口呼吸、指しゃぶり、舌の癖などの口腔習慣は、歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。1期治療では、これらの習慣を改善するためのトレーニングや装置を置くことで、正しい口腔機能の発達を促します。

永久歯の誘導

例えば、側切歯(前から2番目の歯)や犬歯(糸切り歯)が正しい位置にあるようにスペースを確保したり、埋伏のリスクを減らしたりすることができます。

1期治療で使用する矯正装置の種類

北川歯科医院では、お子様の年齢や症状に合わせて、様々な矯正装置をご用意しております。 ほとんどが取り外し可能な装置で、お子様の負担を極力抑えながら効果的な治療を行います。

拡大装置

上顎や下顎を広げるための装置です。プラスチックの床に針金を嵌めた「拡大床」や、奥歯に固定する「急速拡大装置」などがあります。

特徴

・顎の幅を広げ、永久歯のスペースを確保
・歯列の形を整える
・上顎の拡大による鼻腔の拡大(鼻呼吸の改善)
・装着期間は通常6ヶ月〜1年程度
急速拡大矯正の詳細はこちら

インビザラインファースト

透明なマウスピース型の矯正装置で、成長期のお子さま向けに特別に設計されています。

特徴

・透明で目立ちにくい
・取り外しが可能で食事や歯磨きがいつも通りできる
・乳歯と永久歯が進む時期にも対応
・コンピューターによる精密な治療計画
詳細はこちら

リンガルアーチ

上顎や下顎の内側に装着する固定式の装置で歯の位置を保持したり、歯の移動を行ったりします。

特徴

・歯の後方移動を確保、永久歯のスペースを確保
・装置が目立ちにくい
・食事や歯磨きへの影響が少ない
・様々な矯正治療と併用可能
北川歯科医院では、これらの装置を単独または組み合わせて使用​​し、お子様ごとに最適な治療を行っています。 装置の選択は、お子様の年齢、症状、協力度などを考慮して行っております。

お子様の歯並びや噛み合わせについて気になることがありましたら、まずは北川歯科医院の無料矯正相談にお越しください。医師がお子様の口腔内をしっかりと診察し、1期治療の必要性や最適な開始時期についてアドバイスいたします。
北川歯科医院では、無理に治療を勧めることはありません。お子様の成長を見守りながら、本当に必要なタイミングで適切な治療を行うことが、私たちの基本姿勢です。お子様とご家族の笑顔のために丁寧な治療でサポートをいたします。

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