八重歯

幼少期には「可愛らしい」など好意的に思われることもある八重歯ですが、実は不正な歯並びの一種でありさまざまなデメリットがあります。このページでは「八重歯」について、原因から治療法まで分かりやすく解説します。

八重歯とは

八重歯とは永久歯の中でも特に犬歯と呼ばれる尖った形の歯が、本来あるべき位置からはみ出している状態のことをいいます。
八重歯には主に次のようなタイプがあります。

①前方に突き出したタイプ：犬歯が前方に向かって進んでいる状態
②内側に入ったタイプ：犬歯が口の内側（舌側）に向いている状態
③上下の重なりがあるタイプ：上と下の犬歯が生えている状態

八重歯は比較的よく見られる歯並びです。また日本人は顎が小さい傾向があるため、欧米人に比べて八重歯になりやすいと言われています。芸能人やモデルの中には八重歯が個性的な魅力として受け入れられているケースもあります。
しかし八重歯が強く出ている場合は、見た目だけでなく噛み合わせや歯磨きのしにくさなど、お口の健康へ与える影響を考える必要があります。
当院では、八重歯について「治すべきか、そのままでもいいのか」悩んでいる方に対して、患者さんそれぞれに合った最適な選択ができるようにサポートしています。

八重歯の原因

八重歯が生じる原因はさまざまですが、主に以下のような要因が考えられます。

1. 顎のサイズと歯のサイズのアンバランス

最も一般的な原因は、顎に対して歯が大き過ぎる、顎が小さすぎることです。現代人は食生活の変化などにより以前に比べて顎が小さくなる傾向がありますが、歯のサイズはあまり変わっていないため犬歯が押し出されることがあります。

2.犬歯の生えるスペース不足

犬歯はほかの永久歯に比べ生える順番が後になります。そのため先に生えた永久歯にスペースを奪われてしまうケースがございます。

3. 日常習慣の影響

指しゃぶりなどの癖が長く続くと、歯列の形成に影響を与え、結果として八重歯を含む不正咬合になることがあります。

4. 遺伝による負担

顎の形や大きさ、歯の大きさなどは遺伝的な影響を受けます。家族に八重歯の方がいると、同様の特徴が遺伝することがあります。

八重歯をそのままにするデメリット

八重歯は見た目だけでなく、お口の健康や全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

1. 口腔衛生の問題

八重歯があると、歯と歯の間に隙間ができにくかったり歯が重なったりするため、歯ブラシや歯間ブラシが届きにくい場所ができてしまいます。その結果歯垢（プラーク）や食べかすが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

2. 咀嚼機能への影響

八重歯により噛み合わせが悪いと、食べ物を効率よく噛むことができません。これにより消化不良を起こしたり、顎に余分な負担がかかったりする可能性があります。

3. 歯の寿命への影響

正しいケアが難しい八重歯は、長期的に見て歯の健康を損なうこともあり、結果歯の寿命を縮める可能性があります。

八重歯よくあるご質問

八重歯はほかの矯正治療と比べ比較的簡単に治ることが多いです。八重歯が原因で人前で気を使っている方も多いと思います。ぜひ当院で八重歯を治しましょう。
八重歯に関するお悩みやご質問がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。