プレオルソ

お子様の歯並びや噛み合わせ、口呼吸などでお悩みはありませんか?北川歯科医院では、お子様の健やかな成長をサポートする「プレオルソ」治療をご提供しています。
プレオルソとは

プレオルソとは、オーストラリアのMRC社が開発した、お子様の歯並びや口腔機能の改善を目的とした矯正装置です。「Pre(前段階の)」と「Ortho(矯正)」を組み合わせた言葉で、「矯正前の準備」という意味が込められています。
従来の矯正装置とは異なり、プレオルソは柔らかいシリコン素材でできた取り外し可能なマウスピース型の装置です。装着することで噛み合わせや口腔周囲の筋肉、舌の位置などの改善を促します。
プレオルソは従来の矯正装置のように歯を直接動かすというよりも、正しい舌の位置や口唇の閉鎖、鼻呼吸への改善を補うことで、お子様の顎や歯列が自然に正しく育つことをサポートします。
プレオルソの効果
プレオルソは、単に歯並びを整えるだけでなく、お口の機能全体の改善を目指す装置です。主に以下のような効果が期待できます。
口呼吸から鼻呼吸への改善
口呼吸は、顎の発育不全や歯列不正の原因となるだけでなく、風邪やアレルギーへの抵抗力低下、睡眠の質の低下など、全身の健康にも悪影響を及ぼす場合があります。
プレオルソは唇の閉鎖を意識、鼻呼吸への移行をサポートします。鼻呼吸ができるようになれば、空気が加湿・加温・浄化され、アレルギー症状の軽減や睡眠の質の向上といった効果も期待できます。
歯並びや噛み合わせの改善
プレオルソには歯列の形状に合わせた溝があり、これにより歯の矯正を促進します。また、口腔周囲の筋肉のバランスが整うことで、歯並びや噛み合わせの自然な改善が期待できます。
特に成長期のお子様の場合、プレオルソの使用によって以下のような改善効果が見られることがあります。
・出っ歯(上顎前突)の改善
・歯列不一致の軽減
・開咬(前歯が噛み合わない状態)の改善
・横方向の噛み合わせ(交叉咬合)の改善
口腔周囲の筋肉バランスの改善
プレオルソは口輪筋(唇周囲の筋肉)や頬の筋肉などのトレーニング効果があり、筋肉バランスの改善を促します。
これにより、口元の形状が整い調和のとれたお顔の発育が期待できます。また、正しい筋機能が身につくことで、治療後の安定性も向上します。
プレオルソの
メリット・デメリット
プレオルソ治療を検討する際は、そのメリット・デメリットをよく理解することが大切です。北川歯科医院では、患者さんに十分な情報提供を行い、最適な治療法選択をサポートしています。
メリット
1.装着の負担が少ない
プレオルソは柔らかいシリコン素材でできており、装着時の違和感が比較的少ないのが特徴です。また、1日1〜2時間と就寝時のみの着用で効果が期待できるため、日常生活への影響が極力抑えられます。
特に従来のワイヤー矯正に比べて、痛みが少なく食事制限がないので、小さなお子様でも継続しやすい装置と言えます。
2. 早期からの予防的アプローチが可能
プレオルソは5〜10歳頃の比較的早い時期から使用できるため、歯並びや噛み合わせの問題を予防的に改善できる可能性があります。早期介入により、将来的に複雑な矯正治療が不要になったり、治療期間が短縮されたりする可能性があります。
3. 口腔機能の総合的な改善
これにより、歯並び以外の様々な問題(いびき、姿勢の悪さなど)の改善も期待できます。
4. 比較的リーズナブルな価格
従来の矯正治療に比べて、費用が抑えられることが多いのがメリットです。 特に早期の予防的使用によって将来の矯正治療の必要性が軽減されれば、長期的にはさらに経済的だと言えます。
デメリット
1. 装着時間の管理が必要
特に小さなお子さまの場合、保護者の方による管理や声かけが必要です。装着時間が守られなければ十分な効果が得られない可能性があります。
2.効果には個人差がある
お子様の年齢や症状、装着の協力度などによって、効果には個人差があります。 すべてのケースで同じような改善が見られるわけではありません。
3. 重度の歯列には対応できない場合も
プレオルソだけでは改善が難しい重度の歯列不正や骨格的な問題がある場合は、他の矯正治療との併用や、成長後の本格的な矯正治療が必要になる場合がございます。
4. 紛失や破損のリスク
取り外し可能な装置であるため、万が一の事故や破損のリスクがあります。 特に学校や外出先では注意が必要です。 専用のケースでの保管や、装着時間外の管理方法についてご指導を行っています。
プレオルソができないケース

プレオルソは多くのお子様に適していますが、以下のような場合では効果が期待できなかったり、他の治療法がより適切だったりする場合があります。
重度の歯列不正や骨格的な問題がある場合
大きな顎のズレや重度の歯列不正がある場合、プレオルソだけでは十分な改善が難しい場合があります。このような場合はほかの矯正治療や、場合によっては顎矯正手術などが必要になる場合がございます。
鼻疾患があるが鼻呼吸が難しい場合
慢性的な鼻炎やアデノイド肥大など、鼻呼吸が物理的に困難な状態がある場合は、プレオルソだけでは改善が難しい場合もあります。このような場合は、耳鼻咽喉科との連携が必要になることもあります。
永久歯がほとんど生えている場合
プレオルソは主に5〜10歳頃のお子さんを対象としています。永久歯がほとんど生えてきて、顎の成長が進んだ後では、プレオルソの効果が限定的になることがあります。このような場合は、通常の矯正治療が適していることが多いです。
北川歯科医院では、お子様のための状態を詳しく検査しプレオルソが適しているかどうかを慎重に判断します。場合によっては他の治療法との併用や、別のアプローチをご提案することもございます。
お子様の歯並びや口呼吸などでお悩みの方は、まずはお気軽に無料矯正相談にお越しください。医師がしっかりと診察し、お子様に最適な治療法をご提案いたします。